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賛成討論 新型コロナウイルスのワクチン接種について

地域政党京都党市会議員団は、議第180号 に対し賛成の態度を表明しておりますので、会派を代表して討論を行います。

新型コロナウイルスのワクチン接種については、市民の関心が非常に高い事業であります。京都市ではこれまで、ワクチン接種のために専任の職員9人を配置しておりましたが、先日新たに専任職員を倍増し体制を強化されました。接種を希望されるすべての方が、速やかに安心して接種できる体制を確保していただきたいと思います。

本市のワクチン接種体制として、個別接種医療機関や集団接種会場、高齢者福祉施設での接種を軸に現在調整を進めておられます。その中で、個別接種医療機関に関しては、インフルエンザワクチン接種と同程度の約1200箇所で接種できる体制を目指しておられます。これは、接種を受ける側からすれば、近くの診療所で接種でき、通いなれたかかりつけ医が接種するので安心であるというメリットがあります。しかし、当然のことながらインフルエンザワクチン接種と新型コロナウイルスワクチン接種を同じように考えることはできず、取扱いや接種の流れなどが異なり、高度な対応が求められます。

例えば、大きな課題として、廃棄ワクチンの発生をどのように抑えるかということがあります。今月14日特例承認されたファイザー社製ワクチンについては2度から8度の温度で保存できる日数は5日間とされています。冷凍庫がない診療所等では5日間で使い切らなければなりません。急なキャンセルがあった場合への対処を想定しておく必要があります。また、1瓶5回分なので、1日の予約数は5の倍数とするなどのルールも必要です。キャンセルがあった場合に備え、早急な接種を希望する方や翌日以降の予約の方に連絡し、接種するなどの仕組みづくりや、優先接種区分に関わらず、付き添いの方で希望される方に接種するなど、廃棄されるワクチンの発生を可能な限り抑制するよう努めていただきたいと思います。1200箇所の医療機関で接種するということは、大量に廃棄されるワクチンが発生する恐れがあります。貴重なワクチンなので接種を希望される市民の方が一人でも多く受けられるよう、行政として、適切な管理、そして責任を持ち事業を推進してただきたいと思います。

次に、ワクチンの移送についてです。もし現在想定しておられる1200箇所で接種可能となった場合、移送作業は膨大なものとなります。適切な保存方法で、適切な数を適切な時間に届けなければなりません。この点に関しても、事前にあらゆる状況を想定し、確実に遂行できるよう、事業者と協力し、行政としてもサポート体制を構築していかなければなりません。
また、川崎市で先行して行われた集団ワクチン接種のシュミレーションでは、予診票記入から医師による予診までの行程に関する課題も見えてきました。ただ予診票に関しては、内容が決定しておらず、現時点では接種券と同封して送付することができない状況とのことです。しかし、今後内容が決定次第、事前に予診票に記入し持参してもらうことを想定したHPでの書式のダウンロードや、各区役所での配置を行い、予診がスムーズに行える体制構築をお願いいたします。また予診で多くの時間を要し、接種の流れが滞る場合は、予診と接種のレーンを別々にするなどの柔軟な接種上の体制変更も適宜お願いいたします。

そして、ワクチン接種に関する情報発信についても、接種される方や迷っておられる方の不安を少しでも払拭するために、ワクチンの有効性や注意点、副反応等の情報を適切かつ迅速に市民へ周知していかなければなりません。HPやSNSでの情報発信や、市民しんぶんへの掲載、回覧板やチラシでの周知も行い、全市民に最新の情報が速やかにいきわたるよう徹底していただきたいと思います。
新型コロナワクチン接種に関するあらゆる業務に対して、行政として責任をもって行っていただきたいと思います。

以上で賛成討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。

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