視察報告~京都市消防学校~
・京都市消防学校視察
場所は南区の京都市消防活動総合センターの中にあり、昨年に消防団の総合査閲で
訪れて以来2度目の訪問となります。
かつては伏見区に消防学校がありましたが、緊急消防車両の受入施設や車両メンテ
ナンスなどの機能を統合して平成21年に創設された京都市消防活動総合センター
は、敷地面積34,000㎡を誇る広大な施設となっております。
普段から、消防学校としてのみならず、消防士・消防団員の教育研修あるいは訓練
にも用いられるようで、総合訓練棟、屋内・水上訓練棟、救助訓練棟、活動支援施
設、街区訓練場、屋外訓練場など必要な訓練が可能な一連の施設が並んでいました。
今期、京都市消防学校に入学した生徒数は47名。一部屋6人の相部屋生活で、
もちろん女性専用の部屋もあります。
生徒はここで半年間寝泊りをして、車両の運転など専門的な教育を受けるようです。
一連を回らせていただいて感じたのは、とにかく設備の良さ。
緊急時の対応に向け、各部屋だけでなく、廊下も含めあらゆる処置に備えられるよ
う設計が考え抜かれています。
緊急時は作戦情報室として、情報の集結地となり、119番通報にも対応します。
また、大規模災害などの緊急時には緊急消防車両の受入施設、拠点施設として使用
されるほか、緊急消防隊の後方支援としてメンテナンスや補給も行えるようになって
います。
消防学校という以上に、緊急対応施設としての側面が非常に強いようにも感じます。
「これだけの消防学校施設があるのは自治体の中でもおそらく日本一です」
とご説明をいただく通り、非常に頼もしい設備でした。
(文責:江村)