視察報告~京都市中央斎場~
・中央斎場視察
人は必ず終わりを迎える。
ゆりかごから墓場までとは、かつてイギリスのスローガンだったが、京都市が
市民に対して最後に提供するサービスのひとつが中央斎場、すなわち火葬場だ。
極めて特殊で大変な職場であるということはいうまでもない。
しかし、改革に例外はない。
今年の予算で数十年ぶりに斎場の見直し計画の準備に予算がついていたため、
審議を前に視察を強行した。
当然のことだが他の視察先とは全く異質な雰囲気で、まさに死者が安らかに冥
土で旅立たれる場所としてしめやかに最後のお別れが行われる場所だ。
最後のお別れの場所から集骨室、またお持ち帰りされずに残った骨の安置所、
動物専用の焼却所と隅々まで施設見学を行った。
生後6ヶ月に満たない赤ん坊は骨が燃えて残らないため、何とかして残してあげ
るように手動で火加減を調整する、私も小学生を持つ親として涙なしには出来
ないなんて話を聞くと言葉を失う。
職員は現業職で、ごみ収集現場からの移動してきた職員も多い。
つらいお仕事だとお察しするし、心情的には同僚議員が「もっと手当て出しても
いいのでは?」と口にする位なので、同情的になりがちだが、これまで行革につ
いては心情を廃して、冷酷だとも言われながらやってきた。
だから、つらいところだが、私情を挟まずコスト分析はチェックしなければなら
ないと思っている。
減価償却も終わっている中で黒字運営なので業務状況は極めて良い。
もちろん職員の勤務態度もとても良いので、出来るだけ直営で残したいと思うところ。はてさて、どういった改革が求められるのだろうか。
改めて改革とは何ぞやと考えさせられる視察でした。
(文責:村山)