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2月予算議会を振り返って

 厳しい財政の中、過去最大級と謳われた平成27年度予算。今年はそのフレーズこそなかったものの、例年通り、一般税収入や地方交付税では賄えず地方債を大量に発行せねばならない予算となっています。5ヶ年計画で提示された新たな財政計画でも、当然のように将来にさらなる借金がのしかかる仕組みが残り続けています。遡れば、平成14年に長らく不況に耐えられず、京都市ではついに財政非常事態に陥りました。それから時が流れること14年。現在もその“非常事態”から脱却できぬまま、慢性的な借金漬けの財政運営が続いています。歯がゆいのは、財政回復の頼みの綱を未だに景気回復ありきとしていることです。これは近年立て続けに起こる大豪雨を毎回“想定外”とし、3年前には排水機場の操作ミスによって大規模な浸水被害を出してしまったことと実は同じで、課題に対する危機意識の低さを物語っています。市民には見えにくく、状況を感じ取りにくい状況ですが、財政状況は驚くほど火の車で、この先どうなってしまうのかと思えるほどです。

 厳しい財政状況を理由に「とにかく何をするにもお金がない」とよく説明されますが、実はやることをやれば、財政健全化を進め私たちの今の生活にもっとフィットした市民サービスを打ち出していくことは可能です。あまりにも総花的な事業計画の見直し、「行政は民間とは違う」といった目に見えぬ意識から抜け出さねばなりません。今議会も「将来に責任を持つ政治」を軸に、その中で今回は公務員給料制度にメスを入れ、モチベーションを上げながら総額のスリム化を図る策を綿密な分析をもとに打ち出し、各局をまたいで提案致しました。私たちが結党当初に議員の定数削減に取り組んだのと基本姿勢は変わりません。今予算議会でも議員の給料アップに反対し、議員としてもやることはやる、市民や行政にとって納得のいく手法で挑んでおります。

 また、今議会をもって私、江村理紗から村山祥栄に議員団・団長を交代致します。引き続き京都党の理念に基づき総力戦で励んで参ります。

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