質疑摘録
●衝撃!「あなたは避難所に入れますか?」
避難所充足率は52%、仮設トイレも充足せず!
防災意識が高まる中、避難計画に関して調査したところ、最大想定避難者数が避難所の受け入れ可能人数を大きく上回り、市内の充足率は52%、最も充足率が低かった上京区では36%、私の地元左京区でも47%であることが判明。最悪、避難所に押し寄せた避難者の半数が避難所に入れない事態が発生しかねない。未開放の小学校の教室を使えば充足率は100%を達成できる為、緊急時の教室開放の権限を学校長から区長等へ移管し、現場で混乱せずスムーズに避難できるよう計画段階でのルール作りを即行うよう提案した。
また、意外と軽視しがちで重要なのが災害用トイレの配備だが、こちらも配備率が50%台と低迷する区が4区もあった。市内の配備数は充足しているが問題は、大半が消防学校の倉庫に積まれており、各区に配備ができていないことが発覚。即座に各学校に備蓄スペースの確保と配備を申し入れた。
●もっと開かれた入札制度へ
京都市は物品を購入する際、基本50万円以上は競争入札を行っている。随意契約から競争入札に変わったことで幅広く行政の仕事を請け負うことができるようになった。とはいえ、いまだに新規参入に壁は大きく立ちはだかる。例えば物品で言えば、予定価格が100万円以上の場合、『履行実績』が求められる。これは3年以内に同種目での落札・納品実績があることを指す。一見万全を期す印象もあるが、そもそも入札不履行に一度でもなれば事業者は入札参加資格が停止になるため安易な入札の発生は防がれている。 むしろこの厳しい制約があるために新規に参加できる機会は物品入札において全体の約30%に留まり、機会の均等からはかけ離れている。市内の事業者が幅広く参加できる入札制度が望ましいことから履行実績の緩和を求めた。
●幼稚園の3年保育の拡充を!
幼稚園は年少(満3歳)から入園する3年保育と年中(満4歳)から入園する2年保育がある。京都市立の幼稚園では、約半数の園が2年保育で運営されている。一方、保育園不足から小規模保育園が数多く整備されているが、小規模保育園には「3歳の壁」が存在する。小規模保育園は乳児が対象で、満3歳の3月末で退園しなければならず、再び保活をしなければいけない為、こう呼ばれているのだ。そこで選択肢に挙がってくるのが幼稚園の預かり保育だ。しかし、2年保育であれば、満4歳からの入園のため3歳の1年間が空白となってしまい活用できない。「3歳の壁」解消のため、京都市立幼稚園の3年保育の拡充を求めた。
●所得制限なしの第三子保育料無償化に向けて
京都市でも第三子の保育料無償化を開始し、多子世帯の負担軽減につながると大いに期待していましたが、京都市の「第三子保育料無償」には重大な落とし穴があります。夫婦合算の所得が約640万円を超える世帯については、子どもが3人同じ保育園に通う間のみ、三人目の子どもの保育料が無料になるだけで、一番上の子どもが小学校へ進学したとたん保育料的には2人目扱いとなるということです。全体の約7割の人たちは一番上の子どもが小学校へ進学しても3番目の子どもは無料であるにもかかわらず、残りの世帯には負担軽減にならないというのは非常に不公平です。代表質問において、所得に関わらず全世帯の第三子保育料無償化をすべきと訴えました。