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賛成討論 令和3年度一般会計補正予算

地域政党京都党市会議員団は、議第170号令和3年度一般会計補正予算について賛成するとの態度表明をしておりますので、会派を代表して討論致します。

令和3年度の最後となる今回の補正予算は、市税収入・府税交付金・地方交付税等の一般財源収入の想定外の増収と国の補正予算を主な財源にして、新型コロナウイルス感染症への対応や防災減災対策、保育福祉従事者の待遇改善、市バス市営地下鉄の支援、社会福祉関連経費の不足分の補填、公債償還基金からの借入の返済等に活用するというものです。

コロナ禍の第6派は、お亡くなりになられる方や重症になられる方の割合は少なりましたが、感染力が大変強く、学校や保育園、幼稚園の休園休校が相次ぎ、仕事も休まざるを得ない方が大変増え、社会生活に大きな影響を与えております。引き続き、感染拡大防止、そして市民生活の下支えに多くの予算を要することは必然であります。一方で、第5派までとは、ウイルスの性質が大きく変質していることから、対応の仕方そのものを見直す議論も必要です。保健所の対応は限界を超えており、職員の労働環境の劣悪化だけに留まらず、連絡の遅延や検査結果の遅延により、感染者や濃厚接触者、そのご家族に混乱が広がっております。また軽傷・無症状の方々の対応に忙殺される中で本当に医療を必要としている方に医療が行き届かないリスクも高まっております。国や京都府とも協議をし、状況改善に努めて頂くよう要望致します。

次に歳入についてです。一般財源収入の増収は、結果として公債償還基金の借入に返済することにより財政が改善したことは喜ばしいことですが、一時的なものであること、そして、歳入は予算から大きく乖離することがあり得るということは肝に銘じておかなければいけません。今回は、コロナ禍の影響を、国も本市も予測できなかったことが要因ですし、増収の方に乖離したので、良かったわけですが、振り返ると平成28年度は、決算の際に一般財源収入が当初予算より140億円も下振れし、公債償還基金に加えて、財政調整基金も取り崩さざるを得ませんでした。

先日の市長の記者会見を見ていても、公債償還基金からの借入を返済したことを受けて、基金枯渇の危機回避の前進と捉えられているような側面がありましたが、大事なことは改革をしっかり行って収支が均衡することであります。市民に誤解を与えるような発信は気を付けて頂きますようお願いします。


最後に、今後の行財政改革に向けてです。今回の補正予算では、社会関連福祉経費では10億円もの不足を補填する歳出があり、繰越明許費では芸大移転と新庁舎整備においてインフレスライドによる工事金額の引き上げがありました。行財政改革の収支の見通しでは、社会関連経費は年間25億円ずつの増と想定されているわけですが、年度内に10億円もの上振れがある中で、本当に25億円のシミュレーションで大丈夫なのかと感じます。また、各種公共工事のインフレスライド等による工事金額の上振れも、収支の見通しで考慮されていないとの答弁でした。世界各国でインフレ傾向にあり資材の高騰のリスクも高い中で、こちらも不安要素であります。

後から振り返って、想定外だったとならないように慎重な見積もり、着実な改革推進を求めておきます。


以上で、賛成討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。

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